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2023 11.11

【セットバック】って何?一戸建てを検討するときに知っておきたい不動産知識

セットバックとは「後退」を意味し、土地と道路の境界線を後退させることを指します。これは、建築基準法に基づいて規定されるもので、建物がどれだけの高さや大きさで建てられるかに影響を与えます。

建築基準法では、家を建てるための土地には接道義務があり、4m幅以上(地域によっては6m幅以上)の道路に2m以上接していなければなりません。そのため、道幅4mを確保するためにセットバック(後退)を行うケースがあります。

そしてこのセットバックした部分の土地は、公共の道路になります。そのため、駐車場や花壇、門の設置など私的な利用をすることができません。

セットバックをする条件

「前面の道路の幅が4m未満である」場合に、セットバックを行わなければなりません。「幅4m未満である」「特定行政庁の指定を受けている」などの条件を満たす道路は「2項道路」と呼ばれていまます。これは、建築基準法第42条2項で定められています。この2項道路に接する土地では、道路の中心線から2mの範囲に建物を建てることができません。

セットバックについて説明いている画像

道路の向かい側に家がある場合は、道路の中心線からそれぞれ2mの位置までセットバックを行わなければなりません。

道路の向かい側が川などの場合は、向かい側の道路の境界線から4mの位置までセットバックを行わなければなりません。

なぜセットバックが必要?

セットバックをする主な目的は「救急車や消防車、パトカーなど緊急車両の通行をスムーズにするため」です。防災のことを考えた時に、道幅が狭いと、緊急時に救急車両が目的地まで辿り着けない可能性があります。その点、セットバックにより道路が広くなれば、救急車や消防車などが家の前まで来ることができ、被害を最小限に抑えることができます。

このように、セットバックは主に防犯・防災上の理由から義務化されています。

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